• 機巧奇傳ヒヲウ戦記/オリジナル・サウンドトラック1(2/3)

    Track8. 炎

    戦闘時の炎。やはりこれがなくてはタイトルと言えない!序盤からバンジョーの響きが熱い。ギター・ベース音も激しく、静かに込み上げてくる感情。これがヒヲウの、炎の心といったところ。バンジョーを多用した激しくも爽快で、でもそこはかとなく繊細な情感もたっぷりな名曲です。

    ここはやはり、1話が一番印象に残ります。リアタイ時からやはり大好きでたまりません。村を襲撃する風陣の目を引き付けるために飛んだマユ。そんな姉を助けるため、約束の炎を動かすことに四苦八苦するヒヲウ。シーボルトの懐中時計をはめ込んだ時、炎は動き出した。

    「走れ、走れ、走れ・・・」「やった!」「待て!どうやってここから出す!?」「知るか、そんなこと!走れ、炎!!!」

    過酷な旅のはじまりにして、神体だった炎の、目覚めの瞬間。諦めかけたマユの目の前に現れた炎。向かってダイブするマユを、全力で抱きとめるヒヲウ。あぁもう、なんていうか、情熱と優しさ、思いやりすら感じて、大好きです!!!

    Track9. 風陣

    序盤のエレキから徐々に発せられる不穏な響き。敵である風陣らしいテーマと言えるのではなかろうか。物語後半パートだと大人たちの思想による怪しいアクションやら陰謀等に使われてることが多い。若干ロック調ですが、Track6よりも少し抑えめなところも特徴。

    3話。原田の敵討ちの意に感化され、捕らえたロクゾウに母・シノの敵を討ちたいと突撃するシシ。シシの叫びが空しいけども、シンパシーを感じるのは無理もない。マユの「何をしてるの!これはからくりのための道具よ!」の穏やかな静止にも耳を貸せないのも頷ける。兄姉弟全員揃ってるヒヲウ達に気持ちが汲めないわけではないが、ここまで追い込まれるまでの心理にはさすがに至らないだろう。

    敵を討ったところで何も変わらないと諭す才谷。武士の心のままに復讐を促す原田。原田の切腹の傷跡を目にしても「いったそ!わしぁ、痛いのは嫌いだ」と言いのける。人殺しと復讐は、後のストーリーにも重要な要素である事が、ある意味示唆されている。

    Track10. 襲撃

    これは戦の前触れ・予期せぬ事態によく使われる。カラカラ、カラカラ…という不穏な響きからの、バンジョーのジャンジャラララ、ジャンジャラララ…の旋律、エレキの不協和音的な音色が却って危うさをより一層強調されます。Track8.がその後の逆転なら、こちらはあまりいい状況でない時で、びくっとさせられます。

    17話。物語後半の主な舞台は海沿い。ヒヲウといえば、幕末の動乱期なのもあり、海が舞台なんですね。印象的には山よりも強い。

    新月藩と手を組んだ風陣と遭遇し、襲撃を受けるヒヲウ一行。そんな最中、アラシもクロガネの命令によるアカの攻撃に遭い、その際にヒヲウに正体がばれてしまう。ヒヲウにとってはライバルであり友達、友達になりたいライバル。お互いの会話こそかみ合ってないが、ヒヲウのアラシに対する思いやりは変わらない。それを裏付ける過去があってもなくても、恐らく同じであろう。

    このふたり、からくりが好きだという部分が共通してる一方、この時点で決定的に違うのは、からくりは何のために好きであるか。ヒヲウはからくりは無限の可能性を秘めてる事が、純粋に楽しい。アラシは自分の立場からの過去故の、戦のために用いるという、双方の食い違いが切ないところが垣間見える。

    他にも相違はあるのですが、それはまた他のTrackにて語ります。

    Track11. 蒸気機巧

    ロック調のサントラの中でも、不穏な空気の中に、タイトルの通り蒸気音イメージの音楽もところどころにあります。
    個人的な印象として、風陣が忍者イメージなのもあり、まるで忍者が現れたかのようなドロンとした曲調。SLの蒸気音とも違う、独特なリズム。カッコいいけどいろいろと混沌としたイメージです。

    使用シーンは2話。蓬莱寺村へ戻ったシシとマチ。焼け野原となった蓬莱寺村に呆然とする中、風陣と出くわす。おそらく風陣の化けた姿であろうが、アカの向こうには連れ去られる村の人達がいる。リアタイ時は釈然としてなかったけど、シシの「母ちゃん!」の一声に元気な彼の子供故の繊細さが伺える。マチも気丈に振る舞うも、心情的にはシシと同じであるからこそここでは彼と行動を共にしたのであろう。

    その直後の悲愴な顛末を考えると、やはり風陣許すまじとなります。大人でも辛いのに、ましてまだ子供。突然にして村を襲われ、家族を殺されるというのは、あまりにも残酷で哀しすぎるストーリーです…

    Track12. 灰色の卿

    時代の荒波故の、人情味あふれる情感たっぷりの曲。エレキとバンジョーの協奏からはじまってるかな。バンジョーの旋律は使用シーンの心理を物語ってるようで非常に印象深い。対してエレキの音色は無情な情景を想起させている。全体的に力強く、そしてどこか物悲しく、じんわりと刺さってくる…。

    26話。とうとう近江屋事件です。謎のからくりの襲撃によってとどめを刺された直後、ヒヲウとシシが出生祝いに駆けつけた時にはすでに遅し。

    命尽きる前の、坂本のヒヲウへの最期の言葉。「人殺しはいかん」「あったりまえだろ、そんなこと!オレは人殺しなんか大嫌いだよ!」「お前の言うとおりだ、わしが死ぬのは」「いいわけないだろ…」何より人が死ぬことを嫌うヒヲウにとって、争いや人殺しはどんな理由があっても許せない。ましてや坂本はヒヲウ達にとって最大の理解者。その命が無残にも奪われるというのは今の時勢は当たり前であっても良しと出来るわけもない。世の無常に対する憤り・哀しみを感じずにはいられない。

    最期の時もヒヲウ達への気遣いがとても泣ける。江戸へ嫁ぐマユへの祝言祝い、そして「炎は再び舞わねばならない」とヒヲウに託したもの。うぅ…坂、いや才谷…泣かせる…。

    Track13. ウィンディ・デイ

    優しくて穏やか、タイトルの通り風のような安息と平穏をイメージさせる一曲。ピアノの伴奏がセンチメンタルな印象で、エレキもここでは沁みる響き。リラックスというか、心身にも優しい旋律が心地いい。機の民ってこういう原風景のような世界で生きたいのかもなぁと思わせますね。後半から加わるブルースハープにも、じんわりと来るものがあります。

    9話。過去にマスラヲが送ってきた最後の便りを手がかりに、マスラヲに会えるかもしれないと飛騨高山へようやくたどり着く。しかし、マスラヲはすでに去っており、がっかりするヒヲウ一行。マスラヲに頼らず自分達で生きていく道を提案する才谷。落胆する中で、自分達の出すべき答え・生きていく道とは…。

    からくり師・マスラヲに会ってどうにかしてもらうから旅をするのではなく、純粋に父ちゃんであるマスラヲに会いたいから…というのが伝わるのがこのストーリー。炎の新たな力を知った時、からくりの無限の可能性を見出したヒヲウと、その驚異的な力に触発されて自分の手でからくりを作りたくなったアラシの対比も見どころだと思ってます。
    ところで、えれきてるはどこぞで手に入れたんでしょうかね?多分マスラヲかな?1話のマユの台詞「炎は父ちゃんにも動かせなかったのよ」で…ヒヲウと同じく、炎を動かそうとしてたのは間違いないだろうからなぁ。

    Track14. シャムロック・ショア

    ジャンル屈指の美しい曲。序盤の弦楽器から細やかでノスタルジックなつくり。でも終盤にかけてのクオリティは壮大。ゆったりとした旋律の変化がとても好きです。さまざまな楽器を多用し、繊細ながらもどこか晴れやか。心象風景という言葉がマッチしてます。

    8話の雪の森の中で、マチの繊細な心情と舞い姿が美しく、儚さをもはらんでいてとても好きです。マントを翻し、月明かりに照らされながら、自身のからくり人形に合わせて優しく舞う。
    数少ない女子回ならではの演出かと思われます。人形が止まると同時に月明かりも消え、「ふぅ…」と一息をつく複雑な表情、何とも言えない。

    華との生育の違いからくる隔たり、戸惑い、葛藤。常日頃は年齢以上に強くてしっかり者な彼女の、垣間見える少女らしい心理に心を打たれます。打ち解けるだろうと思っていた華との間の溝・隔たりは予想以上に大きな壁だと突き付けられた現実。
    その直後の難において、武家の生き方にわりきれない・正しさが通らないというさらなる過酷な現実。それでも見捨てることはできない、ゆるぎないマチの優しさが見える大好きな回です。華もきっと、彼女の思いと浮かべた涙に響くものがあったはず。

  • 機巧奇傳ヒヲウ戦記/オリジナル・サウンドトラック1(1/3)

    Track 1. ヒヲウの夕暮れ

    後々バラエティ番組にも使われた名曲。その名の通り、夕暮れ。笛の音から始まる音色は、懐かしい集落の原風景、あるいはヒヲウ達の故郷・蓬莱寺村を想起させる。全体的に優しくノスタルジックなメロディー、穏やかで活気が盛んだった機の民に相応しい。旅先の列車の中で聴きたいというか、旅行の際は必ず聴いてます、当方。

    アバンの他に次回予告に使われることが多いですが、25話と最終回のクライマックスで使用されたシーンを今見返すと、メロの哀愁も相まって涙が溢れます。
    「自分たちの祭りのために炎は舞う」「ただ笑ったり、泣いたり、ご飯食べたり、そういう普通の生活」双方のつながりが彼らの運命を「戦のために危うきものになる」ではなく、「平穏のために前を向いて歩む」というテーマにマッチして、鞍馬山の景色というか自然と調和することによってより一層沁みる。
    彼らには平穏が訪れてほしいと思う一方、平穏のために炎は動く。戦そのものではなく、戦を防ぐため。同時に、その先に平穏があるからこそのからくりの旅は楽しい。そんな思いがこめられているのかなとこの歳になって思います。炎の姿が現れた瞬間、一気に涙腺が崩壊。好きだ。大好きだ。

    Track 2. ヒヲウのテーマ

    言わずと知れたOP。機巧と炎、風陣、新月藩、幕末の志士達、そしてヒヲウ達・機の民。それぞれにある生き様は、種類は違えどみんな熱いと思わせる熱血サントラ。歌はなく、演奏とメロに合わせて「ヒヲウ~」と叫ぶ声。あとは何言ってるかは何度聴いてもわからないのですが、独特の合いの手らしき声も印象深い。

    OPアニメは躍動感あふれるヒヲウらしい軽快な動きが終始あります。駆けるヒヲウから始まってタイトル、物語を取り巻く人々をクローズアップしたコマとこれからはじまる旅の情景、機巧じかけの内部で駆け回るヒヲウ、炎と風陣の対峙、そして故郷に思いを馳せながら涙を流すヒヲウ一行…OPだけでもドラマが深い。
    最終回はヒヲウではなく、才谷が駆けるところからこれまでの彼のドラマを物語るアニメーションが描かれてましたね。坂本龍馬の寺田屋事件はリアルタイムで初めて知ったのも、この一幕だったりします。

    Track 3. 険しい旅

    ドラムとギター・ベース音が印象深い一曲。ところどころわざとはずしたような音がしますが、それが一層複雑な印象を与えてくる。旅の中でのヒヲウ一行の苦しい胸の内を語りかけてくるようで、過酷な旅で苦難にぶつかる彼らに励ましを送りたくなる。

    個人的には特に14話でのヒヲウの心情にエールを送りたくなる。佐幕派・尊攘派…それぞれ己の信念のために志を貫く人々によって移り変わる時流の中に翻弄されつつ、「皆嘘ばかり。何を信じればいいのか」と思い悩む。尊攘の志の中、その信念のままに武士として散った有坂。獅子王からヒヲウ一行を助けるため、思い切った行動に出て正体を明らかにする雪。
    さまざまな信念と覚悟を持つ人々を目の当たりにする中で、機の民の真実を知ったヒヲウ。「自分にも命を懸けてできることがある」ではなく「テツも皆も助けたい」という、ある意味信念を新たにする一頁だったようにも思えます。

    Track 4. 戦士の休息

    弦楽器(ギターとかベース辺りか?)と和楽器の調和がなんともノスタルジック。「からくりは祭りのために用いるべし」の信条を持つ機の民に合わせてるのか、晩夏の夕焼けを想起させるようなイメージの曲が多いのがヒヲウかなと思います。子供の頃に見た風景を見ると一層沁みる一曲です。大人といわれる今では、「今日も一日頑張ったな」という時に聴きたいところ。

    使用されたシーンとしては、4話のからくり勝負でケンカして壊したヒヲウのからくり人形を自分の手で直すシシと、それを見つめる原田。自分の手で壊した時の、シシの目を開きながらも虚ろ気な表情が忘れられない。
    自分に出来る事は人形を直すことだけ。人形ではなく、人だったら直すことはできない。原田はシシが敵討ちをしなくてよかったとだけではなく、彼の胸中を察していたのもあって「正直言うとホッとした」という言葉だったのかも。
    ヒヲウの方もサイの呼び止めを聞きながらも、ゼンマイを巻いたりしかけを調べるなどの口実をつけてシシの帰りを信じて待つ。シシを思うヒヲウへの、サイの温かいまなざしが沁みる。

    Track 5. 旅の景色

    サントラ担当のヒートウェイブさんは「ヒヲウにはバンジョーをよく用いる」と番組終了後の視聴者コーナーで言っていた記憶があります。これもその一曲かな。バンジョーの音色が賑やかながら爽快な曲。終始繰り返されるメロに飽きがこないというか、海の潮風を受けている気持ちになります。

    というのも、1話の船上でのシーボルト親子とジュヌビエーブの会話シーンが情景として一番合ってるように思えたので。思えば10話のバートさんの時もそう。異国人の海の向こうへ思いを馳せる胸中ってこの曲のようなイメージなのかなと。
    とはいえ会話内容は結構複雑。いや、初っ端からドイツ語だからじゃなくてですね(すぐに日本語で巻き戻し&再生されます)。異国の脅威というか、日本の行く末を案じているような内容。
    その一方、彼らに出くわしたヒヲウとシシに、30年前に来日した時の子供たちのことを「あの頃と変わってない」と思い出すところには、のちのストーリーを思うと安堵します。余談ですが、4話アバンのマスラヲ・才谷の黒船見物もここら辺を意図していたように今となっては思えます。

    Track 6. ヒヲウのロックンロール

    名前の通りロック調なのですが、メインにはブルースハープを用いてるのかな。ギターやドラムも軽快で、躍動感じるリズムが印象深い。元気でアクティブなヒヲウというイメージだと、この曲。情景的にはTrack5.旅の景色が大海原の印象なら、こちらは登山道の印象が強いです。過酷な旅の中で、前を向いていく姿が目に浮かびます。

    6話の鎖峠。崖の険しい山道の中、神体形態の炎を押しながら進むも、壊れかかる。この先は子供達だけでは危険・越えられるわけがないと諭す大人達を前に、サイは「越えてみせる、諦めたくない」。出来るではなく、成し遂げなければならない。会いたい人がいるからこそ、前を向かねばならない。修復・改造した炎の力と皆の地道な綱引きで炎本体を引っ張り上げ、ようやく峠を越えた直後の「青いなぁ、空って・・・」サイの第一声がとても好きです。
    序盤のヒヲウに出てくる大人達は、優しさや葛藤の中で、子供達のために先を行く事に諭したりする事が多い。5話の勘兵衛・フク夫婦、6話の喜三郎・権十は、彼らのためを思って・・・というある意味尊重と思いやりもあるのが特徴。こうした大人達の壁を乗り越えるというよりも、彼らの事情や想いに理解を示しつつも、それでも自分達の意志を貫く姿勢がヒヲウらしい成長譚だなと思います。

    Track 7. 切なさを知らず

    ギターとブルースハープの音色がセンチメンタルな気持ちにさせる一方、全体的には旋律が穏やかで優しい。どこかから誰かが語りかけてくるような錯覚にもなります。忙しい時に落ち込んでいたりすると、時には立ち止まって安らいでもいいと思えるような、温もり溢れる一曲。

    22話で自分の中に込み上げてくるものに恐怖し悩むヒヲウへの拳骨和尚の言葉にハッとさせられます。とにかく年配とは思えぬほどの腕っぷしだからこそ説得力がある。腕力というかからくりはあってもなくても、心の揺さぶりによって戦は生まれる。思いによって、武器にもなれば豊かにもなる。
    わかりやすく明確で胸を打つ答えと「子供は子供でおれ」と諭す拳骨和尚は、才谷不在の中では屈指の理想の大人です。馬関編で尊攘派に翻弄されるヒヲウ一行の思いを最も優先してくれる数少ない人でした。サイもマユも、戸惑うヒヲウへの導きには感謝してもしきれなかったのも頷けます。

  • ヒヲウの感想ざっくり

    のちに2話ずつごとに分散させたいな、という願望も込めてメモメモ。

    3話/桜田門外の変でもう視聴者にはわかってしまう悲劇。「父ちゃん、そんなことって…」とは思うけどのちにこれはある意味のミスリード狙い?原田さんと才谷さん登場。どちらもリアタイで初めて知りました。才谷さんとしてだが。

    4話/少年アラシとの対決。なんかバラガキ土方さんってこんなイメージ(やめなさい)。ゼンマイ(のちに名称がテツ向けにでんでんむしに変わったみたい?)巻きつつ、シシの帰りを待つヒヲウ。壊してしまったヒヲウのからくり人形を独自技術ながら直すシシ。

    5話/親切なご夫婦に恵まれつつ、大人とは子供とは何なのか。ヒヲウの本音というか正論って一見するとワガママなんだけど、わりと人の根幹にありしものなのか訴えかけるものがある。

    6話/サイ兄ちゃんの才覚と思慮が発揮される貴重な見どころ。表面的な性格は違えど、諦めたくない気持ちはヒヲウと同じ。自分の知識を最大限に発揮して鎖峠を越える。そしてゲスト…そのエピソードに焼き付かせんとばかりのポジションや補正もさながら、いつも声優さんも豪華だと再認識。スタッフの采配が素晴らしい。

    7話/双子ちゃん登場~雪ちゃんが可愛い。そしてこの頃の華ちゃんが当然ながらピリリとしてて気位高いの、最終話知ってる身としては新鮮というかなつかしさ。半蔵さんも定昭殿、イシたちも初登場。ここらで主要なサブキャラクターもそろってきた感が好き。お話も不穏な空気ながら、ヒヲウのまっすぐな心は根拠はなくても人の痛みを察するからこそ響く。

    8話/マチちゃんヒーロー回。これで9歳とか嘘でしょなくらいの芯の強さ。生きてきた環境の差異からすれ違うというか相容れない雰囲気だがだからこそ理解を示した華ちゃんとふたり。ちょっぴりでも打ち解ける話はやはりいいですね。雪景色の中で舞う幻想的なシーンも、愛らしさの中に複雑な心理を表してる表情もありみどころ~。大好きな回です。

    9話/父ちゃんからの最後のたよりがここってことで飛騨高山到着。ホント父ちゃんどこ行ったんだ。そして清川さん登場がきな臭い空気を呼ぶ。ここから戦に巻き込まれていくヒヲウ達を思うと、動乱の大人達の理不尽さが…

    10話/風陣は出てくるけど、宿で泊まらせてもらう代わりに仕事したり温泉入ったりとリラックス感があるホッとする回。バートさんが気さくで、ちゃっかりヒヲウのからくり人形ゲットしたりとなかなかにしたたかなんだけど、お茶目で憎めない。対し秀太郎氏は生真面目で融通が利かないが、認めざるをえない感でしたね。こういう親睦がのちの話に響く。

    11話/武士とは何か。からくりとは何か。守るべきもののためにあるものというのがテーマながら、ほろ苦いストーリーでした。ヒヲウとからくりに理解を示すも、息を引き取るむげんさんが何とも言えず切ない。相楽総三はこの回のみの登場でしたが、赤報隊の歴史も少しかじったら面白さは増すかもしれない。

    12話/久坂さん登場。そして華ちゃん雪ちゃんの出自と秘密。三剣家の嫡男はどちらか。どちらかが女装…っていっても、あまり意味ない気もするな~とツッコみつつ、いろんな事情やら真相があることを明らかにされる。そしてヌエも由来としては鵺からかも…と思うと味わい深い。したたかな悪女。彼女の出番は最終話までお預けですが、これは花の都・京で繰り広げられる陰謀の序盤に過ぎなかったのだ感…

    13話/有坂さん登場。あの華ちゃんがときめく気高き武士及び尊攘の志士。薩摩弁話すキャラもレアなのに緒方恵美ボイスで聴けるのは貴重ですね。叔父上とは思想の違いから対立し後には引けない雰囲気を醸し出す。有坂さんの同志に華ちゃんが捕らえられたり、ヒヲウとケンカしたテツがイシ・フブキと行動を共にして親しくなったり、再会した清川さんに獅子王と会わされるヒヲウ…いろいろ複雑で不穏な事情がありましたね。

    14話/お正月~。獅子王の言葉から、機の民の先祖は元は御所=天皇に仕える者の末裔だったことが判明。やはりさぞ尊い一族だったのだな。清川さん暗転で謀られてしまい、獅子王に捕らえられるヒヲウ達。サイ兄ちゃんが本当苦労性ですね。どうやって交渉したのやら。再び天皇のために仕えることを諭される(というよりは命じられてる感)ヒヲウ一行。もういろいろ真実が突きつけられて大変です。視聴者も気苦労が絶えない。やはり雪ちゃんが嫡男でしたね。有坂さんに触発されつつも、ヒヲウらしいまっすぐな意志で「皆助けたいんだ~!!!」と叫ぶのが刺さりますわ。天狗の剣を炎とは別の場所(長岡京跡)に祀っていることに、サイ兄ちゃんが察してるのが思慮深い彼らしさですね。すごく好きな回でした。

  • すべての礎にありがとうを…

    久しい水彩系ツールばかり駆使しました。ヒヲウの各話EDの水彩タッチの一枚絵がすごく好きなので…

    25周年おめでとうございます!!!

    ロボットからくりアニメ、それも子供向けとしては比較的年齢層高め、どうしても広く知られるとはいいがたいジャンルですが、生きる意味、生まれや育ちを越えて芽生えたそれぞれの絆、成長していく過程、大人といわれる年齢となった今でも噛み締めてます!

    ほーこ様に完オチしたのはもうこれですね、四半世紀経っても自分の日常のひとつになるとは思いもしなかったですわ。犬夜叉や薄桜鬼、真下三部作も、これがなかったらきっと出逢わなかった、絶対見逃していた可能性はありますね。私はこの先も、ほーこ様、ヒヲウの各関係者様に魅了されるんでしょうね!!!

    このジャンルハマってたリアタイとCATVでの再放送時、声優陣のサイトをめぐってましたわ。水橋さんも池澤さんも、すごくドハマりしていたという書き込みがされていたのが真っ先に浮かびます。ほーこ様の青二サンプルボイスに、ヒヲウがあるのすごく嬉しい…DVDBOX上巻のブックレットのほーこ様寄せ書きコメントが涙物。
    池澤さんとはこの作品からのご縁なのか、共に飛騨高山へと赴いて、ほーこ様が感動のあまり涙目になっていたらしいです、SUKI!!!
    「前を向くためにも、しばらくは(高山へ)行くことやめる」「ヒヲウやサイ兄ちゃんやテツが出てきそうな」というのがもうね、この作品を愛してやまないのだなと思わさせられる…やはり愛されてるな、ヒヲウ。

    そんなわけでこんなわけで、私にとってのすべての礎となったこの作品に感謝をこめて、ヒヲウと華ちゃんで。
    個人的にこのふたりの関係性は愛らしいけど、この絵は意識的にCP要素はないです。生まれや育ちの違いを超越した関係は尊いけど、マチちゃんだとWヒロイン(それはそれで非常においしいのだが)となり、作品の顔とは違うなという気持ちと、そもそものMyLifeがほーこ様ありきなのもあり、日常を感じる図式を…。

    改めて25周年おめでとうございます!!!

    使用ソフト:CLIP STUDIO

  • あの頃のような心でなくても

    ―思いは違えど、また踊ってみたいな―

    マチちゃん16歳ver。26話ではすらっとしたお姉さんに成長してたけど、時々9歳の頃のような乙女心で舞っていたらなんかいいなぁ素敵だなぁと思います。彼女はお転婆カテゴリとはいえ、cv水橋さんの「男の子っぽくならないように心がけてる」の演じ方と8話の複雑な心境の中、憧れの伏姫に想いを馳せながら舞をしていたのが根強いイメージです。月明かりの情景も、表情が晴れない感じなのも、サントラのシャムロック・ショアも、すべてが繊細な表現で好きなんですよね。

    そして芯も行動力もすごい強い。あの時で若干9歳なのだから、マユ姉ちゃんとはまた異なる感じででも、きっと強くて素敵な女性になるだろうなと。華ちゃんとは生まれも育ちもわからないからこそ、お互い理解を示したあの8話かなり好きなんです~。単発DVDのコラムでは伏姫への想いもだけど、自分は所謂運命に翻弄されるタイプのお姫様にはならない・なれないけど、それでも助けたいという気持ちが華ちゃん雪ちゃんの難を逃れたというのが…SUKI!そして、恐らく辛くても涙を堪える子だからこそ感慨深い。かわいいよぉ!

    使用ソフト:CLIP STUDIO

  • 旅のはじまり

    ヒヲウの最終回は頓挫だとは私も存じておりますが(DVDBOX下巻ブックレットによると、制作サイドは大津事件まで取り上げたかったとのこと)、あの終わり方はすごく至高です。旅のはじまりでもあるんですよね。成長後の彼らを見られるのは勿論、終わりなんてない。

    マユ姉ちゃんも江戸(漫画版ではお医者の家らしい)へ嫁ぐし、江戸での戦を防ぐためにまた旅に出て、戦を嫌う彼らの平穏がほしい気もしますが、純粋にからくりと共に、旅をすること自体が楽しいんでしょうね。ケンカしつつも、旅芝居をしながら、のらりくらりとどこまでも。

    そんな彼らの生き方に大きく影響されたのはやはり華ちゃんだよな~と。大名の生まれとしての運命に翻弄されていた彼女が、皆と旅をして、助け合って。数年後、自分の意志でヒヲウ達と旅に出る姿は、やはり物語の象徴的な部分もあるんだろうなと。

    なので旅装束です。ヒヲウはやはり山や緑の中で育った子達たちの印象強いので、いずれヒヲウのいう「笑ったり、泣いたり、ご飯食べたり・・・」そんな日常の中に溶け込む姿は、ED後の彼女にも似合うかなと思います。

    使用ソフト:CLIP STUDIO

  • おねえちゃんズ

    わたしが見たいのはこういうクロスオーバー。桑島ボイス姉と矢島ボイス姉大好きだー!!!

    おふたりの関係性とか時代背景はともかく、同時期放映していた和風ジャンル&中の人的に弟くんズと逆&芯の強い優しい姉…行動力と勇ましさ的にも家族想いなところも共通しておられるのがポイント高し!同時期なのもあって、意外とヒヲウの声優さん犬夜叉にも結構出演されておられるのだ!

    今回マユ姉ちゃんにあわせて、珊瑚ちゃん12歳verで描きました。すごい楽しかったし、自分の見たいものを描けるのはやはり肌ツヤが良くなりそうな感覚ですね(感覚です)。

    退治屋の里も蓬莱村も同じような日常感とか漁とかもの作りとかしていたんだろうなという夢を込めつつ、やはり滅ぼした奈落とクロガネは許せんなぁと花園回及びヒヲウ一話で思いましたね…(とはいえ、私的にその中にアラシやイシ達はカウントできんです)。ふたりで鮎とか魚を手づかみ…というか漁とかしてる姿とか…いいと思いませんか?(強要すな)

    メタでも何でもこういうクロスオーバーはずっといつも脳にあるのが我!そして、ふたりともピンクのお召し物なのも華やぐ…最近ピンク塗るのが癒されますね!女の子ラブ!!!

  • アイキャッチのテストを兼ねて…

    マユ姉ちゃん。ヒヲウ戦記の実質お母さんポジ。マサゴさんは物語の前に亡くなってるんですが(でも18話のヒヲウの夢回想から察するに、語り部の恵比寿さんと声同じなので、きっと見守ってそうな印象…うん、いくら姉ちゃんやサイ兄ちゃんがしっかり者でも、あの父ちゃんだから心配だろう)、日頃おっとりおしとやか、でもいざという時の行動力は抜群。
    声の人クロスオーバー的に、&ヒヲウとともに、珊瑚ちゃん&琥珀君と並んでいる図がみたいとかアホなこと思い描いてます。和気あいあい、仲良しクロスオーバーいいですね、見たいですわ私は。桑島さん&矢島さんというクロスオーバー…うん、美しい声の方同士というのは耳にも良い。

    そういえば改名されたそうですが、いまだに私の中では矢島さんという印象が根強いですね。琥珀君のような穏やか優しい少年ボイスも、ガンダムWのリリーナ嬢のようなしたたかでメチャクチャ強いヒロインも、逆髪の結羅さんのセクシーキュートな声も、声の毛色はそこまで変えられてるわけではないのですが、しっかりとした演じ分け…改めて声優ってすごいですね!

    …ヒヲウのタグ選んじゃったけど、クロスオーバーと矢島さんボイスのことになっちゃったね!
    アイキャッチだけなのもあれだからと、つい書き込むのどうしようとか思っちゃったのが…アイキャッチがサムネイルっぽく上手く見えてるといいな~

    ※追記/アイキャッチ見えてるみたい!こうしてブログとサムネを兼ねた個人サイトに近づいてるのに憧れてるので見栄えよく見えなくもないですね…

  • ジャンルごちゃまぜログ★2024~2025

    SNSにupしてた落書きまとめ。ジャンルは雑多です。ざかざかだったり練習用に描いたものだったり。推し声優の出演作品はメンタルのモチベが上がります!

    ヒヲウ戦記。マチちゃんと華姫様。ホントーに落書きなのでアオリとかフカンとか扇とかetc.は雑です。出逢ったときは複雑な関係であれ、最終的にお互いの生き方を尊重し、思いやることが出来る関係性って素敵…
    使用ソフト:FireAlpaca
    ノワール。練習クロエ。クロエもすごく好きです、久川ボイスが彼女の本質の優しさ・ピュアさを表現されていていとおしい…彼女イメージのサントラのchloeも可憐で、secret gameも儚く美しい…。
    使用ソフト:CLIP STUDIO
    ノワール。ミレイユ練習。金髪碧眼のお姉さんキャラで可愛い!さっぱりあっさりとした物言いながらも、時折包容力を感じずにいられない三石ボイスと優しさに惚れ惚れします!
    使用ソフト:CLIP STUDIO
    トリ・ブラ。シスターエステルさん。千鶴さんと何気に共通してるとこがあると信じてる。トリブラはまばゆいばかりにキラキラとしてるけど、奇抜になりすぎない美に魅了される。他をシックにした分(EDテーマが好きすぎる)、瞳はいつもよりキラキラさせたつもり(当社比)
    使用ソフト:FireAlpaca(ペン入れ)、CLIP STUDIO(色塗り、背景)
    2025年のメイドの日に突貫で描いたMADLAXより、エリノア。メイド・ボディガードスキルハンパない。マーガレットお嬢様に交際を申し込まれる方は、まずは彼女を踏み倒してからどうぞ~(勝てる気がしない)
    使用ソフト:FireAlpaca
  • 双子の日★2025

    姉弟ふたりだけで生きていこうと思っていた。
    彼らに出会うまでは―――


    ヒヲウ戦記の双子!華ちゃん雪ちゃんまともに描いたのリアタイの時以来~。彼女(彼)らは旅装束+8話の防寒スタイルが好きです~。ヒヲウ達と出会うまでは、母上は目の前で殺されるトラウマから心を閉ざしていたに違いないのは8話や16話までを見れば一目瞭然。そんな最中の一幕かなと思いつつ。


    双子の姉弟としての絆は雪村兄妹よりも上ですが;、あのままヒヲウ達に会わずに新月領に入っていったら、バッドエンドに違いなかったであろう…風陣と新月藩が手を組み、父上が暗殺されてた&叔父上が利用されているオチは間違いないので…。
    あまりに壮絶な出来事に遭い、育ち生まれの違いや意地を張らずにいられなかった華ちゃんがヒヲウやマチちゃん達の影響で少しずつ心を開いていくところが個人的にとても可愛いな…と思いつつ。しかし、26話見るとどんなに女の子っぽくなってもヒヲウ…尻に敷かれることには違いないだろうな~と。ヒヲウは女の子強いですからね。

    雪ちゃん(および雪哉君)も、打ち解け率は早い段階からあったわけだが、正体バレて以降、要なところで男を見せるところ…うん、思慮深いし行動力もないわけではないしで、将来いい主君・サイ兄ちゃんと並んでいい旦那さんになりそうだなと(その直後に明治になるわけであろうけど、ここはノータッチで!)

    今回は武家の子&雪の夜なので水彩をほのかににおわす感覚で。灯る光はいろんな闇、光が旅の中で多くあった印象からですね。突貫クオリティですが、個人的には一卵性双生児の共通(瞳と髪色)は意識しつつ、女の子と男の子の微妙な違いが表せておればいいな、と…実は華ちゃんはピンク、雪ちゃんは黄色寄りの肌で色を塗っています。

    使用ソフト:FireAlpaca